テニスの練習量、足りてますか?
もっと練習したいけど相手がいなかったり、コートが空いてなかったり…そんなことはないでしょうか。
今回はどこでも一人で練習できる「イメージトレーニング」について説明します。
ただの妄想だとあなどるなかれ、世界のトップアスリートもイメージトレーニングを行って試合にのぞんでいます。
あなたもイメージトレーニングをマスターして、練習不足を補いましょう!
イメージトレーニングとは
イメージトレーニングとは、頭の中でじぶんの動きや状況をイメージすることで能力を向上させるものです。
じぶんの動きをイメージで何度も呼び出すことで、実際に繰り返し練習するのと同じように技術を向上させることができます。
また、疑似的な成功体験をつむこで自信をつけたり、心をふるい立たせたりすることができるようになります。
錦織圭選手も試合前には欠かさずイメージトレーニングを行っているようです。
では、イメージトレーニングとは実際にどのように行うのか説明していきましょう。
イメージトレーニングのやり方
イメージトレーニングは次の手順で行います。
リラックスして、深呼吸をする
まずは、イメージトレーニングに集中できるようにしましょう。
座ったままリラックスして、大きく深呼吸をすることで呼吸を整えます。
目を閉じて、頭の中で風景を思い浮かべる
集中できるようになったら、目を閉じてじぶんが動作をしている風景を頭の中でイメージしましょう。
このとき、具体的な状況を五感(視覚・触覚・聴覚・嗅覚・味覚)を使ってイメージすることができればより効果が高まります。
イメージが自分の望む結果であれば、成功
イメージを最後まで自分が望むイメージができたら成功です。
じぶんが実際にイメージと同じような状況になったときに再現できるよう、繰り返しトレーニングしましょう。
イメージが望まない結果であれば、失敗
イメージトレーニングは必ず望んだ結果になるとは限りません。
そういったときは一度目を開き、”1”の所からやり直しましょう。
気を付けたいのは失敗したイメージのままトレーニングを終了しないということです。
失敗したまま終了してしまうと、悪いイメージから実際に悪い結果をまねいてしまうこともあるため逆効果です。
常にポジティブなイメージで終了するようにする
イメージトレーニングではじぶんが本当に成功体験をしたように脳に錯覚させることで、その効果が得られます。
イメージの中では何回失敗してもいいですが、最後は必ず望み通りのイメージで終了するようにしましょう。
また、イメージトレーニングは毎日同じ時間に5分~10分を目標に繰り返し行うことで効果が増すようです。
朝起きてすぐや、寝る前に行うのがおすすめです。
イメージトレーニングの効果
実際にイメージトレーニングの効果を確認した実験があります。
毎日練習をしたグループと、イメージトレーニングを行ったグループで上達がほぼ同じというのはとても興味深いですね。
リチャードソンは、視覚化を実践した経験がない学生を、無作為に三つのグループに分けた。
第一のグループには、バスケットボールのフリースローを二〇日間、毎日練習させた。
第二のグループには、一日目と二〇日目だけフリースローを練習させた。
第三のグループには、一日目と二〇日目だけフリースローを練習させたが、そのあいだの期間には、毎日二〇分間、自分がフリースローをしている場面を頭のなかでイメージしてもらった。
イメージのなかでフリースローを「失敗」したら、次のスローは、やはりイメージのなかだけで、うまくいくように「練習」させた。
二〇日目、リチャードソンは各グループがどれだけ上達したかを調べた。毎日練習した第一のグループは、スローの成功率が24パーセント上がった。第二のグループは予想どおり、まったく上達していなかった。
だが、第三のグループは、実際の練習量は第二のグループと同じで、あとは頭のなかでイメージ練習させただけだったのに、成功率は23パーセントも上がった。
出典:「引用-ブレインプログラミング」
まとめ:イメージトレーニングで能力UP
イメージトレーニングをすることで、実際にテニスができなくてもテニスをしたのと同じような効果が期待できます。
大切な試合の前はもちろん、練習をする前にイメージトレーニングをするのもいいですね。
大切なポイントで自信をもってしっかり打ち切るためにも、日々のイメージトレーニングで成功体験を積み重ねましょう!
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